まずはCHIより始めよ

Human Computer Interaction分野のトップカンファレンスの一つであるCHIの論文を簡潔に紹介していきます。

Self-Determination Theory in HCI Games Research: Current Uses and Open Questions

Paper Info

  • title: Self-Determination Theory in HCI Games Research: Current Uses and Open Questions
  • link: https://research.aalto.fi/files/40334523/CHI2020_SDT_in_Games_preprint.pdf
  • author: April Tyack and Elisa D. Mekler / Queensland University of Technology
  • venue: CHI'20

    Summary

  • 自己決定理論(SDT)がHCIにおけるゲームの研究にどのように貢献してきたのかを、110のCHI/CHI Play論文から調査したレビュー論文
  • intrinsic motivationやneed satisfactionといった概念が、プレイヤー体験の中心に置かれるが、一方で6つあるうちの他のSDTの詳細な理論はほぼ言及されておらず、また引用のされ方も中途半端であるものが多数であった
  • 警鐘を鳴らすとともに、より詳細にSDT理論を用いることが、今後の研究には重要であると述べた

    Comment

  • 強い論文、レビューのプロセスになぜそれを調べたのかといったストーリーが感じられて書き方がうまかった
  • メソドロジーの記述法など、参考になるところが多そう
  • 確かに理論を中途半端にdescriptiveに引用する論文は多いので、注意しないといけないとおもった