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Human Computer Interaction分野のトップカンファレンスの一つであるCHIの論文を簡潔に紹介していきます。

Digital Ventriloquism: Giving Voice to Everyday Objects

Paper Info

  • title: Digital Ventriloquism: Giving Voice to Everyday Objects
  • link: https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376503
  • author: Yasha Iravantchi et al. / CMU
  • venue: CHI'20

    Summary

  • 指向性pan-tilt 超音波アレイを用いて、目標の物体を音の発信源のように聞こえさせる Digital Ventiloquism を提案、評価した論文
  • 40kHzで変調(ヘテロダイン)したシグナルは、空中では聞こえ無いが、物体に当たると変調がとけて (変調信号が固体表面を叩く際に超音波キャリアから分離されて) 音が聞こえるという仕組み
  • 物理実験により、方向やマテリアルの条件に対する音量の特性を計測
  • ユーザー実験により92%で音源を特定、100%で発話内容が聞き取れたことが確認された

    Comment

  • 面白い、変調現象ををうまく使ってる
  • 目的の物体と、トランスデューサーの間に人がいると危なそう (鼓膜が破けたり?)
  • discussionがvisionary