まずはCHIより始めよ

Human Computer Interaction分野のトップカンファレンスの一つであるCHIの論文を簡潔に紹介していきます。

Touching and Being in Touch with the Menstruating Body

Paper Info

  • title: Touching and Being in Touch with the Menstruating Body
  • link: https://www.diva-portal.org/smash/get/diva2:1387014/FULLTEXT01.pdf
  • author: Nadia Campo Woytuk et al. / KTH Royal Institute of Technology
  • venue: CHI'20

    Summary

  • 月経中の女性の身体をより親しみやすくする目的でCurious CyclesというResearch through Design (RtD)プロジェクトを行い、その結果と考察を記述した論文
  • 鏡を使って外陰部をみたり、唾液や生理血液を採取したり、触れてみたりするツールを5人に与えた結果、自己への新しい知識や変化する身体に対するありがたさの感覚につながった
  • データドリブンのサポートではなく、みて触り、自己を理解する、という別のアプローチをデザインした

    Comment

  • 身体が放出した液体に親しみを覚えたという感想から、自己の概念の定義を考えさせられる。高校の倫理の授業で、唾液を汚いと思うのはなぜかという問いを考えたことが思い出された
  • センシティブな内容を研究としてまとめたことは、レビュワー含め、意義のあることだと思う (Best Paper)